屋敷伸之は天才だという話
百折不撓センス届いた
いやーめっちゃかっこいい、しかし今回は木村一基の話ではない。
天才
屋敷伸之である。
屋敷先生は最年少タイトル等の有名な逸話で天才として名高いが、個人的には全然違うところで天才だと思っている。
2012年の本で「ソフト全盛の時代にそんな古い棋書www」と思われるかもしれないが、こいつは時代を先取りしまくっていた。
具体的には角道を止めるすべての振り飛車に対しての▲4六銀▲3七桂▲2六飛型である。
有力形を見極めるセンス
この形は対振りに対して有力だとソフトが認識しており、近年広く認知され始めたが、当然2012年に現在のような強力なソフトは無い。
また、この棋書では舟囲いでいきなり仕掛ける順をメインに据えており、現在のelmoや銀冠で仕掛ける形とは違う。
しかしそんな些細なことはどうでもいい。
この形を有力と評価し、どの角道クローズ振り飛車に対しても使える(つまりアマチュアでも扱いやすい)戦法に昇華させた屋敷先生、すごすぎる。
忍者銀と呼ばれる矢倉二枚銀急戦もがっちり組み合う矢倉はいずれ終わるという大局を見据えての戦法だったとしたら、これはもう神である。藤井猛の次くらいに神。
こういう嗅覚というかセンスは到底努力で身に着けられるものではなく、まさに天才というほかない。
てんてーといえば、ようやくソフトも自力で藤井システムを指すようになったので、お前らも少しは将棋を理解してきたようだなといったところw
あ、当然ソフトが絶対というつもりはなく、昔誰もが羽生善治の真似をし羽生善治が使わない戦法(5筋位取りなど)を皆使わなくなり廃れていったように、現在一番棋力が高いと思われるのが将棋ソフトなのでこう書いている。
ソフトソフトうるせーと思われるかもしれないので一応。
はーそれにしても百折不撓センスかっこいい。